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材料名と色名のおはなし

公開日 2017/09/23 更新日

数年前からですが、依然としてウォールナット材が根強い人気です。

私の知る限りでここまで特定の家具材料がもてはやされたことも過去になかったのではないかと…

一時、タモ材がよく使われたことがあって、その頃は例えば「タモのダイニングテーブルはどれですか?」なんてご質問をよく受けました。

今は「タモ」のところが「ウォールナット」に代わっています。

タモブーム(?)のときはそうではなかったと思いますが、ウォールナットについては建築業界で床材などに好んでウォールナットが使われ始めたために、それが家具購入の段階になって同じウォールナットのご要望が多くなった、という経緯のようです。

 

ところで、今日は家具を選んだりするときに使われる「色名」について少しお話してみたいと思います。

実はこの「色名」と「材料名」とを混同してしまっているお客様が少なくありません。

上の写真は、左から「ウォールナット」という名前(種類)の木(ウォールナット材)、メープルという名前(種類)の木(メープル材)、アルダーという名前(種類)の木(アルダー材)です。

これらは全て材料名です。

では家具用語として色名を示そうとするとどうでしょうか?

実は全部「ウォールナット色」という言い方になってしまいます。(もっと大雑把な言い方で「ブラウン色」なんて言う場合もありますね)

ですので単に「ウォールナット」と言った場合、それが材料名を示すのか、色名を示すのかは定かではありません。

 

家具の価値(一つの方法として価格で表すことができるかもしれません)を大きく左右する要素の一つが材料です。

一方で、一般に着色する色によって価格が変わることはありません。

ウォールナット材のウォールナット色と、アルダー材のウォールナット色の家具では、その他の条件が等しく作られていたとすれば、ウォールナット材の家具のほうがずっと高い価格になるはずです。

 

ウォールナット材はアルダー材に比較して希少価値が高く、また家具材料としても適している(一般論です)から、このような結果になるのですが、例えばインターネット通販の商品ページに「ウォールナット」と記載があったとき、それが材料名なのか色名なのかの判断はなかなか難しいですよね。

 

ウォールナットの他に混同しやすい色名にオーク色、チェリー色、ナラ色、ケヤキ色、チーク色、アルダー色などというのもあります。

これらは例えばオーク材など全て同じ名前の材種が存在します。

その材種が本来持っている独特の色や木目、雰囲気までを織り込んで色名として使用しているのですね。

(例えばウォールナット材のナラ色というのは実際にはないのですが、話が複雑になってしまいますので、ここでは言及しないことにします)

 

ちょっとややこしい話になってしまいましたが、いずれにしても家具用語としての色名に材料名が使われることが少なくないので、混同しないように気を付けましょうというお話でした。

 

それでは最後に問題です。

下の写真のティッシュケースの材料名は何でしょうか?

こんなに白い部分(白太(しらた))が出る場合もあるんですね~

2017.9.23 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋

 

 

 

 

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