告白
公開日 2018/09/10 更新日
家具材料として有名で、貴重、高価な「ナラ(楢)」という木があります。
重厚感があって、木目がきれい、硬くて接着性も良いと言われています。
業界の諸先輩方やメーカー関係者からもそのように聞いてきたし、このことに異を唱える人は今まで聞いたことがりません。
でもかなり前から「本当に家具の材料として適しているのだろうか?」と疑問に思ってきました。
もし自分が買うとして、例えばナラの椅子が欲しいかというと...
どのような世界にも「触れちゃいけないこと」が多かれ少なかれ存在しますよね。
だからこんなことを言うと業界追放!になりそうです^^;
重厚感。確かにその通りだと思います。
「感」というか実際に「重い」です。
特に椅子に使うと何とも取り回しが良くないものが多いような…
木目。確かに柾目には虎斑(とらふ)と呼ばれる美しい木目が出ることもあります。
でも虎斑の現れない柾目部分や、その他の板目部分は肌が粗くて触れた感触がよくありません。
曲木に適しているとも言われますが、曲げると特に肌の粗さが目立ってきます。
まあ強度は高いですが…
▲時としてナラの柾目に出現し珍重される木目、虎斑(木目に対して直角方向に虎のような模様が分かるでしょうか)
硬い。確かに硬いです。
でも木の温もりを感じるかというと、家具材料の中ではハードでなんとなく冷たい感じ?
接着性。私の経験では比較的接着剤の効き目があまくなるのが早い感じがします。
特にダボ継ぎをした場合など。
金属部品を取り付けた場合でも、杢理の粗さからか比較的短期で緩んでしまうことが多いように思います。
いわゆる有名メーカーの商品でさえも、です。
あぁあ、言っちゃった。
誰かに怒られるかなあ…好き嫌いの範疇ですかね?
そうでもないような気がするんですが…
賛同できる業界の方がもしいらっしゃったら、こっそり連絡ください。
もう削除しようかなあ…
気弱なもので…
今日は…が多くてスミマセン…
秋だからかなあ…
でももう一つ、「ポケットコイル」についても告白があるんですよねぇ…
それはまたいつか。
2018.9.10 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋