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一枚板について思うこと

公開日 2021/10/16 更新日

天然木の一枚板をテーブルとして使う方法。

 

最近、人気です。

 

 

かっこいいですよね。

 

憧れます。

 

 

家具って、本当は、

 

憧れて、憧れて手に入れるものだと思うんです。

 

 

「取り敢えず」とか「これでいいや」というんじゃなくて。

 

 

だって、仮にカラーボックスを980円で買ったとします。

 

何年使うでしょうかね?

 

まあ1年でポイすることもあるかもしれませんが、

 

あっという間に10年使っちゃっても、

 

全然おかしくない話でもあります。

 

 

10年て人生の8分の1?  9分の1?

 

いやいや、

 

大人になって、

 

ちゃんとした意識(?)で、

 

自分のことは自分でしっかり決めて楽しみながら生きていく時間を分母にすると

 

10年は もはや人生の5分の1くらいではないだろうかと…

 

 

なんかカラーボックス人生って…

 

僕は嫌だな。

 

 

一枚板はどのくらいの時間使うのでしょうか?

 

 

「この家具は一生もの」なんてよく言ったりしますが、

 

実際一生使える家具なんてほとんどありません。

 

 

一生壊れない家具はあります。

 

 

ありますが、家具は変化せず50年存在するのですけど、

 

残念なことに、

 

人間や環境の方は変化してしまうのですね。

 

 

ご自分が年齢を経て、

 

考え方や趣味嗜好が変わったり、

 

家族が増えたり減ったり、

 

社会情勢が変わったり、

 

流行が変わったり、

 

お引越しをしたり。

 

 

そうなると、

 

壊れず使っていた家具が、

 

使いにくくなったり、

 

デザインが時代に合わなくなったりします。

 

 

で、買い替えざるを得なくなってくる。

 

 

そういう変化=時代の流れの中で、

 

一枚板だけはずっと毅然としてそこにあり、

 

家族の中心にあり、

 

歴史を刻み、

 

次の世代へと受け継ぐことのできる

 

数少ない家具の一つかなあ、

 

と思っています。

 

 

もし私が親から、

 

古くなった工業製品のダイニングテーブルを

 

「これは高くて良いものだよ。あげるから使いなさい」

 

と言われても、

 

正直なところちょっと迷惑な気がします。

 

 

でも、これが仮に一枚板だったら…

 

 

世界に一つしかなくて、

 

自分が育ってきた環境の中心にいつもあり、

 

何十年という時を家族と共に刻み、

 

ここのシミも、

 

そこの小さなキズも、

 

一つ一つが思い出深く、

 

これから先も常に傍に存在していたとしたら、

 

これは、

 

嬉しいと思うのです。

 

 

そして選ぶ脚やチェアの雰囲気で、

 

例え傷だらけでも、シミだらけでも、

 

決して古臭くならず、

 

その時代時代にどんなふうにもよく調和してくれるのも

 

一枚板の魅力でもあります。

 

 

自分の人生の傍らで、

 

じっくり楽しんで使い込み、

 

そして次の世代へと引き継ぐ。

 

 

一枚板は本来、憧れて、憧れて、手に入れるものですが、

 

人生の早い段階で使い始めて、

 

出来る限り長く、

 

家族と共に時代を紡ぎたいものでもあります。

 

 

 

一枚板そのものに当然「希少価値」はありますが、

 

その価値は、

 

お客様が「使い込んだ時間」という付加価値に比べたら、

 

取るに足らないものです。

 

 

2021.10.16 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋

 

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