良い眠りのために大切なこと
公開日 2023/04/25 更新日
今日は質の高い眠りを得るために大切なこと、
ベッド選びのポイント3つのお話です。
重要なことから順に①②③でいきますね。
① 一人当たりの寝る面積をなるべく大きくとること
ベッドを選ぶときにマットの中身がどうなっているか?
ついついコイルや詰め物の種類が何か?
ということばかりに気を取られがちですが、
実はこのことは2番目で、
まずはサイズが重要です。
最低でも一人当たり、
シングルサイズを確保することが最も大切。
シングルのマットレスのサイズは
幅97cm×長さ195cmです。
セミダブルは幅120cm、ダブルは幅140cm。
長さは195cmで共通です。
仰向けに寝て、両手を自然な位置に置くと、
それだけで幅60cmくらいは十分とってしまいます。
寝返りなどの無意識の動きや、
横向き、足を曲げるなどの姿勢まで考えると…
一人当たりシングルサイズ(幅約1m)は最低でも必要ですね。
お部屋のサイズが許せば、
セミダブルをお一人で使うと、
ずっとずーっと良いです。
ダブルを二人で、は
できる限り避けてください。
いくら良いマットを買っても、
ダブルで二人寝たら、な~んの意味ない!と言ってもいいくらいです。
▲できれば一人一台のベッドで
質の高い睡眠を考えるとき、
気持ちに余裕を持って、
ゆったりとした精神状態で休めることが、
もっとも重要です。
② マットレスの質
さて2番目は、
皆さまが最も気になっている
マットレスの中身についてです。
コイルスプリングの種類から詰め物までを考えると、
文字通り無数の選択肢があって、
しかも、側地に包まれているので、
外見上、ほぼ違いが分からないときてますから厄介です。
▲年齢、体形、睡眠に関する「こうだったらいいな」、今まで使ってきた寝具によってお一人お一人に最適なマットがあります
ベッドが欲しいなあ…と考え始めてから、
実際に購入するまで、
ものすごく長い時間がかかる場合が少なくないですが、
その最大の原因はこの「分かりにくさ」からくるものだと思います。
分からない → ネットで見ても分からない →
お店で説明されてもお店によって言ってることが違う →
ますます分からない → 面倒くさい → 布団のままでいいか
みたいな。
私はベッドを考えられているお客様を対応したら、
- 現在どのような寝具でお休みになっているか
- 眠りについて困っていることはないか(購入の動機)
- どのようなマットが良いとご自分なりに考えているか
の3点をまずお尋ねするようにしています。
少なくともこのような点を尋ねられる前に、
勝手にマットレスの説明を始める店員がいたら、
私だったら信用しません。
どうせその店員は店員のフリをした
特定のメーカーの「回し者」に決まってるからです。
(スミマセン、ちょっと乱暴になってしまいました(^^;)
今回の趣旨とは違いますし、
100人いれば、100通りの良さがありますので、
今日は構造の部分には触れませんが、
誤解を恐れずに言えば(ご予算が一定だとすれば)、
マットレスの中身がどうであるかより、
少なくともサイズのほうがちょっと重要、
ということです。
③ ベッドパットや掛け布団などの寝具類
お店でベッドを購入すると、
最後に「ベッドパットはいかがしますか?」
と聞かれます、たぶん。(当店もそうです)
より良い眠りは、主にマットレスが担う寝姿勢ともう一つ、
お布団の中の快適な温度と湿度でもたらされます。
この温度と湿度を快適に保つための道具が、
ベッドパットやシーツ、掛け布団です。
ベッドを買って「もし予算が余ったらベッドパットを買おう」
なんてお話をされているのをよく耳にしますが、
ベッドパットは余ったお金で買うほどどうでもいいもの、
ではありません。
できれば吸放湿性が良く、
夏涼しくて冬暖かい天然繊維のものを選びましょう。
また特にベッドパットは様々な硬さのものがあり、
マットレスや枕との相性があるばかりか、
肝心の寝姿勢まで制御できてしまうほど重要です。
お店で実際に購入しようとするマットレスに、
ベッドパットを敷いてみてお選びになることを
お奨めします。
私は一つのマットレスに様々なベッドパットを敷いて
お客様に試していただくのですが、
「パットで全然違いますね」というのが、
ほぼ全てのお客様から得られるお声です。
▲ベッドパットにもたくさんの種類があり寝心地を左右します
ということで、毎度つたないご案内で大変失礼しました。
ベッド選びの重要なポイント3つを、
重要な順にお話してきました。
ご質問がありましたら、お気軽にお願いしたいのと、
ベッドをお考えでしたら、ぜひ店頭で実際に横になって試してみてくださいね。
2023.4.25 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋
(このブログは2021.3.9の記事をリファインしました)