魅惑のメープル材ダイニング

まったく別のものを探しにご来店されたお客様でも、このテーブルの近くを通られると天板をひと撫でしていかれる方が少なくありません。

 

そのテーブルが天然木でできているのか、あるいはメラミン材などの人工物なのか、一般のお客様で瞬時に判断できるお客様は多くないと思いますが、

天然木には感覚的に惹きつけられるものが醸し出すオーラ(?)、触れたくなる衝動といったものがあるように感じます。

 

とくにこのダイニングテーブルが放つオーラは今まで取り扱ってきた商品と一線を隔すといっても過言ではない感じです。

 

今日はカナダの国旗やシロップ、野球のバットでもご存知の方が多いと思いますがメープルという材料を使用したダイニングセットをご紹介します。

 

メープルという木はパッとした明るい色合いと緻密で優しく滑らかな木目が特徴の材料です。

天板には10~15cmくらいのメープル無垢材を幅剥ぎで使用しています。

一部、強く短く黒っぽい筋状の木目が見られますが、「入り皮」と呼ばれる木目で、立木の状態の時に何らかの原因で木肌に傷が付き、

その傷を巻き込むように木が成長した痕跡です。

メープルは明るい色合いの材料なので他の材料に比較して入り皮が目立つようですが、これもメープル材の表情が持つ魅力の一つです。

 

上の写真は肘付きチェアの肘の束の部分です。

波状杢と言われる横縞模様も一見おとなし気なメープル材によく出現する木目の一つです。

もっと細かくさざ波状に表れることもあって、角度を変えるとキラキラと輝くシルクの布のように見えることもあります。

 

先にもお話ししたようにメープルはとても明るい色合いの材料ですが、経年で色が濃くなる方向に動きやすい特徴をもっています。

特に製品にして1年くらいの期間に大幅に色の変化が起こります(と言っても真っ黒になってしまう訳ではなくて、いくらか飴色に近づくといった程度です)ので、

この商品の場合は、実は製造段階で一年くらい経過したであろう色合いになるようにほんの少し着色をしています。

ですのでお求めいただいた時の色合い、雰囲気は、ほぼ経年変化なくご使用いただくことができると思います。

 

構造の部分でも長く快適にご使用いただくためにいろいろと気を遣った部分があります。

上の写真は天板を下から覗いたところです。

まだ呼吸して生きている天然木を使用していますので、長年の使用に対して天板が反ったりしないように、

しっかりとした厚みをもった金属製のL型の反り止めを天板に食い込ませるように取付けているのがお分かりいただけるでしょうか?

 

業界では「反り止めは金属製よりも木製のほうが強い」なんていう人もいますが私の経験上、

木製の反り止めをものともせず反っている天板は何度も見たことがありますが、

やはりここまで肉厚の金属反り止めを使用した天板が反っているのは見たことがありません。

 

次の写真はチェアの座枠と後ろ脚の結節点のアップです。

ダイニングチェアを使っていて、もっとも負担がかかるこの部分が外れて壊れてしまったという経験がある方は少なくないのではないでしょうか?

チェアの構造上、急所にあたる部分です。

 

座枠と後ろ脚の結節方法には大きく分けてダボ組み(一般的に座枠・後ろ脚・ダボ2本の4つの部材が関係する)とホゾ組み(座枠を後ろ脚に差し込むことで2つの部材で完了)がありますが、

ホゾ組みのほうが技術的にずっと高度で、強度も優れているこということが言えます。

 

このチェアはホゾ組みを施した上にさらに写真でご覧いただけるようにピンを横から挿すことによって、

全体の優しい雰囲気のデザイン、木の表情とは裏腹に、とてもしっかりとした構造になっているのですね。

 

最後にデザインの特徴をお話ししたいと思います。

もっとも目を引くのはチェアの背もたれです。

背もたれを木製でデザインしようとしたとき、材料は横方向に使用するのが一般的です。

でもこのチェアでは木が本来立っていた縦方向に使用して、後ろ脚から滑らかに背もたれへと接続していくラインを実現しました。

とても手間のかかる仕事ですが、魅力的なラインです。

その背もたれのカーブはご覧の写真の半径350mmに設計しています。

いろいろと試作していって、この半径350mmのラインが多くの方の背に吸い付くように素直な姿勢をとれるという結果からの答えです。

特に女性からの評判が良いですが、大柄な男性向けにはもう少しカーブが緩やかな半径500mmもご用意しています。

 

こちらも女性から「かわいい」とよく言われるテーブルの脚のデザインです。

意外と複雑な断面形状の4本の支柱で支えたデザインですが、森の木立のようですよね。

 

こちらは背付きのベンチになります。

背もたれは1本の材料から削り出していますので、無垢材ならではの高い質感がさらに強調されています。

座面も緩い曲線で削り出して、尾骶骨だけが強く付いてうっ血するのを防いでいますので、板座の割に長時間座っていても苦になりません。

それだけではく実は座面にはノンスリップ塗装を施していて、座って力を抜いた時でもずるずるとお尻が前方に滑らないように工夫されています。

ノンスリップ塗装は明らかに他の塗装とは異なる感覚で腰掛けていただけますので、是非店頭でお試しいただきたいところです。

 

展示のセットではチェアを布張り、ベンチを板座にしていますが、チェアのほうは他の張地も選べたり、板座にすることも可能ですのでスタッフまでお問合せください。

またテーブルは180cm×90cmのサイズで展示していますが、サイズオーダーや4本脚タイプ、丸タイプも製作可能です。

ご希望がございましたら、何でもお気軽にお問合せください。

 

最後にいくつかのパターンの写真を掲載してみます。

このテーブルで毎日食事出来たら幸せですよね。

ご検討、よろしくお願いいたします。